訪問看護、頑張っても受け入れられず落ち込んだ話

訪問看護の仕事

訪問看護をしていて、いつもいつも患者さんや家族からありがとうって感謝されるわけではありません。

今支援している患者さんは、私のことを「おせっかいでやりすぎる」と気に入らないようです。

この患者さんは終末期の81歳男性。介護するキーパーソンの妻もかなりの認知症で短期記憶に乏しい。とうてい家に帰って介護することは難しいと思われる困難事例。

でも本人は「家に帰って療養することで命が短くなってもいいから帰りたい。家で最期を迎えてもいい。」

妻も「夫の命が短いなら、私が家で一人で何もできず、心配だけして、悶々としているより、何か夫にしてあげたい。(自分が短期記憶に乏しく介護力がないことは自覚している。)」

ご夫婦で在宅療養したいという希望は一致していました。

問題なのはキーパーソンである妻の高度な認知症。

妻は車のエンジンのかけ方を忘れてしまい、入院している終末期の夫へ何度も電話をかけてきて、エンジンのかけ方を聞く。ゴミの捨て方もわからなくなってしまい夫へ電話。退院準備のため自宅にベットとエアマットを設置したが、エアマットのコンセントを抜いてしまう。面会の日時を忘れてしまう。ものをどこへしまったか忘れてしまうなど、日常茶飯事です。

医療依存度が高く、介護の必要量が多いこの方を自宅へ帰すことはタダでさえ大変な困難事例なのに、この妻の介護力では不安がいっぱい。どんなトラブルが起きるか未知の世界です。私はできるだけ万全に準備を整えて家に退院する準備をしたかったのです。

そのため、入院中から退院に向けて家に帰るための準備をしてきました。

しかし、患者さん本人は私の行動が気に入らなかったようです。

かなり短期記憶が乏しい妻の介護を支援するために、「家に帰ったら妻がやる介護リスト」を作成しました。

すると、この患者さんは「わざわざ、こんなことまでしなくても妻はできる。馬鹿にしているのか」と怒ってしましました。

また、この方は飲み物をすすって飲む癖があり肺炎も繰り返しているため、「ストローにしませんか」と私が言ったところ、「自分では気をつけている、わざわざそんなことしなくていい、腹が立つ」と怒ってしまいました。

そこで私は考えました。「そうか!、今まで、どうしてそれをするのか、ちゃんと根拠を説明するのが足りなかったから怒ってしまったのか」と反省し、次から根拠を説明を丁寧するようにしてみました。

しかし、「いや、そう言うことではない」と裏目に出たこともありました。


他にもこの方との関わりの中で嫌味を言われたエピソードはいくつもありました。

つまり私のこと嫌いなのかな。。。(´;ω;`)っと。

私はこの仕事に経験も情熱もあります。

自分が一生懸命やったことで患者さん家族が喜んでくれて、皆さん「ありがとう」って感謝してくれて、それがモチベーションに繋がり、やりがいもあり、自信もありました。

治療を受けたくない患者さんが医療を拒否することはあっても、個人的にここまで嫌味を言われたり、否定的な態度をとられたのは初めてでした。

私は落ち込み、自信をなくしました。

「もうこの患者さんは私のこと嫌っているし、一生懸命やっても認めてくれないから、もう関わりたくないな。」って思いました。

そんな時、2年前に支援した患者さんの家族に外来でたまたま会い、「あの時は本当にお世話になったね、今はこうして過ごしてるよ。今度私がお世話になる番が来たらよろしく頼むね」と優しく話しかけてくれました。

私はこの時、心が病んでいたので、その言葉はとても嬉しく、しみた〜。ありがたかったなぁ。泣きそうになリました。

「全員が私を嫌っているわけじゃないし、私がやったことで喜んでくれている方もいる」

「今の関わっている患者さんとは馬が合わなくても、わざわざ好かれようとしなくてもいいんだ」

「自分が後悔しないように、やることはきっちりやって、程よい心の距離を持とう」って思いました。

患者さんにはいろんな人がいます。むしろ、キャラの濃い方ばかりです。その方のキャラクターに合わせて対応していく看護師の仕事は、本当に感性と思いやり、人間力の必要な仕事だとつくづく感じます。

そして、この仕事は本当に勉強になります。

この方は今日で退院して2日目にまります。

妻がゴシゴシタオルで顔を拭いてしまい、スキンテアができてしまいました。

あれだけ「皮膚が薄くて熟れた桃のような皮膚だから、ゴシゴシこすらないで、優しく押し拭きしてね」って指導していたんですけどね(笑)

「皮膚はゴシゴシこすらない、拭かない」って貼り紙しようかと思ったけど、また「こんな貼り紙して妻をバカにしてるのか」って怒るかなと思い、貼り紙は辞めました。

そしたら案の定(笑)

でも、まあいいか(^o^)

本人も妻も自宅に帰ってきて嬉しそうに笑っていたし。

患者、家族の満足度の高い看護が提供できればそれで良し。

あげママナース今日もゆく^_^

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